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pixiv ⇒ 無理してしまう君へ
甘え下手な伊月さんと甘えてほしい森山さん。
こんな2人が理想なんですけどうまくいかないですね。
些細なきっかけで頻繁に会うことになった2人です。
■とりあえず、pixivにてとったアンケート結果に基づいて【他校の先輩】ということで、森山さんで書いてみたけれど、中々思うように書けなかった、しかも短い……もしかしたら消すかもしれないです……(沈)
甘え下手な伊月さんと甘えてほしい森山さん。
こんな2人が理想なんですけどうまくいかないですね。
些細なきっかけで頻繁に会うことになった2人です。
■とりあえず、pixivにてとったアンケート結果に基づいて【他校の先輩】ということで、森山さんで書いてみたけれど、中々思うように書けなかった、しかも短い……もしかしたら消すかもしれないです……(沈)
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よく会うようになった他校の後輩がよく無理をする事に気づいたのは些細な出来事だった。
よく行くスポーツショップが一緒だったという、小さな偶然から何かの縁だからとメールアドレスを交換し頻繁に連絡を取り合うようになり、定期的に会うようになった。
最近は勉強を教えるという事で、都内にある図書館で会っている。
森山自身、WC(ウインターカップ)が終わればすぐに大学受験へと突入しなければならず、こうして教えるという理由で復習できるのはありがたかった。
今日も図書館で他校の後輩、伊月が来るのを学校から出ていた課題をやりながら待っていた。
「すいません、いつもお待たせしてしまって」
「いやいや、俺が早く来すぎてるだけだから、気にする必要はないよ」
待ち合わせている時間よりも二十分早く来てる伊月に非はない。森山は伊月との待ち合わせの時間より一時間早く来ているので当然の状況なのだが、伊月は気にする。
「前より早く来て、別に時間通りで大丈夫だよ」
前回も森山が待ち合わせの時間よりも一時間早く来ていて、伊月は待ち合わせの時間よりも五分早く来た。
「オレがすすんでやってることだから、伊月が気にすることはないよ」
「だけど……」
「はい。この話はおしまい。早く座りな」
年上の森山を待たせてしまったという感覚でいる伊月に森山は強引に話を終わらせる。森山は基本待つという行為が好きなのだ。だから誰も来ない一時間前から待ち合わせ場所にいる。外は秋も終わりに差し掛かり風が冷たくなってきた。寒かったのか伊月が鼻を少し啜っていた。
「外、だいぶ寒かった?」
「そうですね。だいぶ風が冷たかったです」
森山の問いに答える伊月の頬が冷たい風に当たったからか赤く染まっている。伊月はマフラーを外し森山の横に腰掛ける。
持ってきた勉強道具を広げながら森山に聞きたいところを出しこれが聞きたいと指さす。元々勉強が出きる伊月の質問は難しく森山でも一瞬迷う事がある。それが勉強になるので森山は嫌がることなく、伊月に勉強を教えた。
異変に気づいたのは勉強を始めて一時間したぐらいだった。いつまで経っても鼻を啜ったままの伊月に森山は少し疑問に思い伊月の顔をのぞき込んだ。
来た時のまま頬が赤く染まったままで、イヤな予感がして森山はすかさず伊月の額に手を伸ばした。
「ちょっと、ごめん」
「あっ」
森山の手から逃れようと体を引くが、長身の森山の腕から逃れるには距離が少し足らず、森山の手が額に触れる。
触れた額から感じる体温は森山の手が冷たかったのを差し引いても高い。森山は伊月の顔を見ると、気まずそうな瞳とぶつかる。
「無理して来た?」
「違います」
森山の問いに慌てて首を振る伊月に、森山は肩を竦める。
「熱はいつから?」
「……今朝から」
熱以外、具合悪くなかったからと、徐々に語尾が小さくなる伊月に森山は大きく息を吐いた。森山のその反応にビクっと肩を震わせる伊月に怒ってないと伝えながら言葉を続ける。
「熱があるのは十分具合が悪いでしょ」
今日の約束を、今日キャンセルしたところで、森山は怒るつもりはない。少し残念には思うが、熱があるのに無理して来てほしいわけではない。
「年上だから、断りづらかった?」
「ちがっ」
気を使いすぎる嫌いのある伊月は森山に気を使って言いづらかったのかと心配になる。
無理をして交流をしているのならば、それは改めたいと思うが伊月は違うと必死だった。
「森山さんのせいじゃないです」
「だって、無理して」
「無理してないです。平気です……せっかく森山さんに会えるのに」
キャンセルなんて出来ませんと、続ける伊月に森山は呆気に取られる。
「……熱があるのは平気じゃないでしょ」
森山が静かに言って伊月の背中を撫でると、俯いてしまった。
「会うことを楽しみにしてくれたのは嬉しいけど、体調が悪いならそう言って断って大丈夫だから」
俺は伊月が嘘を吐くとは思ってないし、自分の体を大事にしてと、言えば気を張っていたのが緩んだのか少し辛そうに瞳を閉じた。
「ごめんなさい」
「いいよ。家まで帰れそう?」
小さく頷く姿は頼りなくて森山はわかったと、言いながら一緒に付き添うことを決めた。伊月がここから家に帰るまでのルートは以前に聞いた限りだと電車に乗り駅から徒歩なはずだ。ここまで来るのも大変だったに違いない。
帰り支度をしながら、謝り続ける伊月に森山は心の中で溜息を吐く。伊月の頭を撫でて休んでてと告げる。
「もっと、気にせず甘えていいんだよ」
さりげなく額にキスを落とし、伊月の手元にあるノートを仕舞う。
伊月を見れば先ほどより頬が赤くなっている。そんな伊月を見つめ森山は微笑んだ。
森山は無理してしまう伊月に気を付けていかないといけないなと決意を新たにした。
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のんびりまったり、同人活動している人間です。
【黒子のバスケ】
友人のススメで原作を読みアニメを見てます。誠凛の伊月センパイ&秀徳1年コンビを気に入っております。
作者及び出版社等は一切関係御座いません。自己責任で閲覧ください。
※無断転載禁止※
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