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pixiv ⇒ ふたりの軌跡 03

大学生になった木吉と伊月の同棲話の3話目。
高校での紆余曲折の話がシリアス全開なので、甘い話を間に挟んでみたり。
次からは、過去編の予定です……。 

01 / 02   

※いつも思いつくままのCPで書いていますが、読みたいCPってあるのかなぁとか思ったのでpixivにてアンケートくっつけました。お時間ありましたらご協力お願いします。

+ + + + + + + + + +
 
大学の講義が終わり伊月はノートをカバンに仕舞いながら、携帯を手に取り時間を確認する。
今日はこれで講義は終わりになりバイトもない。このまま帰って夕食を作るくらいだ。
木吉の方は午後も講義があり、その後もバイトで帰ってくるのは遅くなると言っていた。
夕食作って待っていようと思い立ち上がったところで、今日のメニューをどうしようか迷い手にしていた携帯で木吉に手早くメールを打った。
講義と講義の合間にでも読んでくれればいいなと思いながら外へと出る。
もうすぐ梅雨に入ろうかという時期で、空は快晴とはいえない。

「雨はまだ降らないかな」

伊月は言いながら歩き出した。

 

木吉は講義終了後、カバンに入れてある携帯が何かを受信を告げるランプが点灯していた。
不思議に思いながら携帯を開くと、伊月からのメールだった。

『今日の夕飯は何がいい?』

そういえば、今日は午前中の講義だけでバイトもなく早く帰ると言っていた事を思い出す。
夕食のメニューを聞いてくれるという事は作る時間が多分にある時だ。
少し時間のかかるものでも大丈夫かなと思いながら木吉は伊月にメールを返した。
伊月の事だからきっと腕によりをかけてくれるに違いない。
木吉は笑みを浮かべて次の講義を受ける教室へ急いだ。

『カレーが食べたい』



電車に乗ろうとすると、携帯が震えた。
思っていたよりも早い返信だったなぁと思いながら携帯を開くと木吉からカレーというリクエストが来たので了承のメールを打つ。
打ちながら家の冷蔵庫の中身を思い出す。玉ねぎはまだあった、ないのは肉とじゃがいもと人参かなぁと必要なものを思い浮かべる。

「あ。ルーも買わないとなぁ」

木吉が帰ってくることにはいい具合に煮込めて美味しくなるなぁと思いながらサイドメニューも考えながら電車に揺られた。



スーパーで買い物をしながら、伊月は昼食も食べなければと考えて目の前にあるお弁当を手に取る。

「これでいっか」

一人分を作る気にはなれず、出来合いのものを買って済まそうと考えた。
レジで会計を済ませ、外へと出ると雨が降り始めていた。

「あ……」

スーパーからマンションまで走って五分も掛からない。まだ土砂降りでもない為、伊月は荷物を手に走り出した。
途中から少し勢いも増して、マンションへ着くころには結構濡れてしまった。

「うわぁ、これは着替えないとなぁ」

その前にシャワーかと、言いながらマンションへ入る。
冷蔵庫に食材を詰めた後、濡れた服を脱いでシャワーを浴びる。
温まった体を拭いながら、着替えを取り出し着替えて、買ってきた弁当を食べる。
窓の外を見れば、先ほどよりも勢いの増した雨に木吉は傘を持って出てないはずだと思い、携帯を取り出しメールを打っておく。

「さて、カレー作ろー」

伊月は食べ終えて片付けると、夕食の準備を始めた。



木吉はバイトを終えて見ていなかった携帯を見る。

『傘持って迎えに行くから駅に着く時間を教えて』

伊月から来ていたメールに思わず顔がにやける。
駅まではバイトで一緒の仲間がいつも車で送ってくれるのを伊月は知っている。駅に着いてからのマンションまでは徒歩で結構な距離にある。この雨では走ったとしても完全に濡れ鼠になってしまう。木吉は今バイトが終わったことを知らせるメールを打った。

「あ、木吉ー」

駅の改札を出ると、近くの柱に寄り掛かって待つ伊月が木吉に手を振る。
手には木吉の傘を持っている。

「バイト、お疲れ様」

笑顔で声を掛けてくる伊月に木吉は傘ありがとうと声を掛ける。

「今日は時間あったからさ」

はい、傘と渡してくる伊月の服装が朝と違うことに木吉は気付く。

「あれ、もしかして雨に降られた?」
「あー……。うん、スーパーから帰る時にね」

ちゃんと、シャワーも浴びて着替えたから大丈夫だよと、木吉に言う。
木吉は伊月を見つめ、顔の血色が良いのでちゃんと温まったんだと察する。

「カレー美味しく出来てるよ」
「お。そりゃ楽しみだ」

傘を広げ二人並んで帰る。
相合傘はさすがに恥ずかしいと、伊月が拒否して大人しく二人で傘をさすことになった。

  
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自己紹介:
のんびりまったり、同人活動している人間です。

【黒子のバスケ】
友人のススメで原作を読みアニメを見てます。誠凛の伊月センパイ&秀徳1年コンビを気に入っております。

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