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pixiv ⇒ たとえばこんな休日
伊月先輩と森山先輩と宮地先輩が昔知り合いだったという妄想の第2弾。
遂に3人で会うことになりました。
※森山と宮地は悪友、こと伊月のことになると共同戦線を張れるくらい気が合います。という個人的(俺得)設定があります。
第1弾 ⇒ たとえばこんな偶然
伊月先輩と森山先輩と宮地先輩が昔知り合いだったという妄想の第2弾。
遂に3人で会うことになりました。
※森山と宮地は悪友、こと伊月のことになると共同戦線を張れるくらい気が合います。という個人的(俺得)設定があります。
第1弾 ⇒ たとえばこんな偶然
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宮地も伊月と再会した夏休み。
幼馴染3人のオフが重なった1日に会うことになった。
発案は、伊月だった。
メールのやり取りをやっていて、3人が同じ日にオフになるとわかったみたいで『時間ありますか?』と聞いてきたのだった。
宮地は待ち合わせ場所で携帯を見つめていた。
駅の改札前という人通りの多いところで果たして無事に会えるのかと心配になった。
けれど、目の前から歩いてくる人物にそんな心配は無用だったかと息を吐いた。
「宮地?」
「よう、久しぶりだなってか、良くわかったな」
目の前に立ったのは海常高校に通う森山由孝だった。
自分は、去年のIHの時に試合に出ている森山の姿を見ていたからわかったが、森山は宮地を知らないはずだ。
「……なんとなく?」
「あ?」
「ていうのは嘘だけど、俊が宮地が俺よりも身長があるってメールしてきたから」
ここにいる人で俺より背が高いのってお前くらいだったし声掛けてみたと言う森山に宮地は周囲を見渡す。
明らかに背の高いのは自分たちだけだと思い、心の中で納得した。
「にしても、早いな」
「それをお前が言うか?」
森山が宮地の横に立ち時間を確認する。
待ち合わせの時間よりも20分早い。
自分が一番乗りだと思っていた森山は当てが外れたと呟いている。
「あ、そうだ。忘れないうちに、メルアド教えて」
「は?」
「俊を通しての連絡じゃあ、俊が大変だろ」
「ああ、なるほど」
森山の提案に宮地は頷きながら携帯を取り出す。
「まあ、俊が絡まなきゃ俺と交換するの嫌なんだろ?」
宮地と交換をしながら森山が聞くと宮地が意外そうな顔をする。
「わかってんだ」
「そりゃ、俺も同じだし」
お互い様だろうと森山が言えば、宮地が確かにと登録された画面を見る。
久々の幼馴染との再会は、伊月の時と比べて淡白なものだった。
それは森山も同じようだったみたいで、あっさりしている。
小学校の時から、森山と宮地の関係性はこんな感じだった。
一つ年下である伊月には両者とも、弟のように接していて伊月に対する愛着はお互い知っている。
けれど、同級生でもある二人は仲良くしようと言うよりも、ライバル心の方が強い。
バスケはもちろん、伊月に対する思いも互いに負けられないと思っている。
だから、宮地はIHで森山が試合に出ているとわかっても声を掛けようとは思わなかった。
まだバスケを続けていたんだと、ただそう思った。
レギュラーで試合に出ている森山と、IHに出場しているが試合には出ない自分ではどう考えても負けていると感じてしまって、そんな劣等感を抱えたまま声など掛けられるはずがなかった。
きっと、森山も宮地が秀徳高校にいるとわかったのなら、去年のIHに宮地がいた事にきづいたはずだ。
けれど、それをあえて口にしない。森山はそういう人間だ。
伊月との事がなければ、こうやって話すこともなかったし、携帯のアドレスを知ることもなかったんだろうと思いながら宮地は携帯をポケットにしまった。
「そういえば、桐皇戦は惜しかったな」
「まだ、敗戦の傷は癒えてないんだけど」
宮地が森山に声を掛ける。
IHの試合の状況は確認しているので、海常は桐皇に応戦しつつも負けたのは知っている。
その試合を俊が見に行っていたことはメールで教えてもらった。
試合終わりに森山に声が掛けられなかったとあった。宮地はそれを見て、当然だろうと思った。
伊月のいる誠凛も桐皇に完膚なきまでにやられているのは、宮地も試合を見に行って知っている。
そんな経験をしている伊月が森山に観に来ましたとは、海常が勝ってでもなければ言えないだろう。
「俊が観に行ってたんだと」
「そうなの? そんなこと、言ってなかったけど……」
「言えるわけないだろ、あの俊の性格よく知ってるだろ」
「……あぁ、まあ、そうだろうけど」
森山は見られてたのかぁと、言いながら少し苦い顔をした。
負けた試合はあまり見られたくはないのは、森山も宮地も一緒だ。
とはいえ、俊では言いそうにないので、言っておいておこうと思ったのだ。
森山に向けて言いたいことが、あったみたいだったのはメールから感じ取れた。
そのきっかけにはなるだろう。
「あ、もう来てる」
宮地と森山を見つけた伊月が笑顔で近づいてくる。
「ごめんなさい、待った?」
「いや、お前は時間通りってか、5分早いから大丈夫だ」
「で、でも、こんな暑いのに」
伊月は宮地と森山2人を待たせた事を気にしているようだったが、宮地が伊月の頭を小突く。
「早く来たのは俺たち個人の問題。時間通りに来たんだから、気にすることはねえ」
いいなと、念を押せば伊月は頷いてそれ以上言わなかった。
「で、今日はどうすんだ?」
「とりあえず、ご飯食べよう。昼まだでしょ?」
「うん。由孝兄、何食べるの?」
森山がとある雑誌を広げ、ここが美味しいらしいんだよと提案する。
「そういう所って、混んでるんだろ?」
「由孝兄、大丈夫なの?」
「ふっふっふっ。ちゃーんと、予約してるんだな」
「「おー」」
得意げに言う森山に宮地と伊月は思わず声を上げる。
「でも、俺たちがそこが嫌だって言ったらどうすんだ?」
「……え?」
宮地の言葉に森山が固まる。
「ちょ、ちょっと清志兄っ」
「うそうそ。せっかく手配してくれてんだから、行くよ」
悪戯に笑う宮地に森山が視線を向ける。
「ホント、変わってないな。……まあ、いいけど」
宮地のこういった、行動は昔からだ。
森山が先程広げていた雑誌を伊月が広げて店を確認している。
それを横から宮地も確認して美味しそうだなと伊月と2人で言っている。
森山はすでに伊月が食べたいと言った瞬間から、宮地の中で店は決まったも同然だ。
伊月が楽しみにしているものを、宮地は壊そうとはしない。
それは、森山も同じで、この点では2人の意見は合致する。
伊月に対して、2人とも基本的に甘いのだ。
だから、宮地がそう言っても森山はそれがからかいの類だとわかっている。
宮地もそれをわかっているから、あえて口にする。
悪友のような関係だと森山は感じている。
嬉しそうに笑う伊月の顔を見るのが好きなのは、昔も今も変わらない。
変わったのは同じチームに所属していたのが、今は学校も違い、互いに敵同士であるという事だ。
けれど、そういったことを関係なく会えるのは嬉しいを思えた。
それは、3人とも感じている事なんだろうなと、森山は思って伊月の広げる雑誌を指さして店の場所を指し示す。
久々に3人で、あった休み、思っていた以上に楽しい時間だったと感じた。
これは、また3人で会うのも悪くないなと思った。
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のんびりまったり、同人活動している人間です。
【黒子のバスケ】
友人のススメで原作を読みアニメを見てます。誠凛の伊月センパイ&秀徳1年コンビを気に入っております。
作者及び出版社等は一切関係御座いません。自己責任で閲覧ください。
※無断転載禁止※
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